学校コーチングプロジェクト

教員向けコーチングプログラム導入事例

学校コーチング

【導入事例】

茨城県石岡市立石岡中学校

「指示」から「伴走」へ。
——2年間のコーチング研修がもたらした、生徒との確かな信頼関係

学校コーチングプロジェクトの教員向け研修プログラムを導入いただいた、茨城県石岡市立石岡中学校様への2年間の実施報告です。
具体的な研修内容と、研修がもたらした教員の皆様の変化についてお届けします。

実施研修:コーチング流コミュニケーションで育む「信頼と対話のある学校」(2年間)

◉ プログラム概要

対象教職員
研修名1年目:コーチング流コミュニケーションで信頼関係を高める
2年目:子どもと先生のためのコーチング流コミュニケーション
実施回数年1回(2年連続開催)
実施方法出張研修
教材ピットインカード
実施体制1年目:メイン講師1名+サポートコーチ2名
2年目:メイン講師1名

※「ピットインカード」とは、自分の今の気持ちや感情をイラストで可視化し、安心して自己開示できるように設計されたコミュニケーション&コーチング用のカード教材です。当法人オリジナル教材です。

研修が目指したもの(研修のねらい)

「コミュニケーションを変えたい」「子どもたちとの信頼関係をより深めたい」——そんな思いを持つ茨城県石岡市立石岡中学校の先生方と共に、この研修を設計しました。

先生方は日々、子どもたちと真摯に向き合っています。
しかし、どれだけ熱心に伝えようとしても「なぜか届かない」「関係がなかなか変わらない」と感じることはないでしょうか。
その背景にあるのは、コミュニケーションの「技術」だけでなく、関わる側の「あり方」かもしれません。

本研修では、コーチングのプロが実践する傾聴・受容・問いかけの技術を、ワークを通じて体験的に学びます。

知識として覚えるのではなく、「感じて身につける」ことを大切にしながら、先生方一人ひとりが自分のコミュニケーションを見つめ直す時間をつくります。

先生自身が変わることで、子どもとの関係が変わり、クラスの雰囲気が変わり、学校全体の空気が変わっていく。
それが2年間を通じた一貫したねらいでした。

◉ 研修構成

毎回の研修は「①自己の状態の確認 → ②体験型ワーク → ③振り返り・シェア」という共通の流れで進めました。
体験してから振り返るというサイクルを繰り返すことで、学んだことが「知識」ではなく「感覚」として身につくよう設計しています。

研修の流れ

① 自分の状態の確認
② 体験型ワーク
③ 振り返り・シェア

◉ 年間研修カリキュラム

1年目:コーチング流コミュニケーションで信頼関係を高める

・自分の状態を知る(ワーク)
・コーチングとは?
・原因論と目的論
・普通ってなんだろう(ワーク)
・傾聴とは
・3つの聴くモード(ワーク)
・気持ちが伝わる伝え方
・簡単コーチング(ワーク)
・質問力を上げよう
・シャンパンタワーの法則

2年目:子どもと先生のためのコーチング流コミュニケーション

1.コーチングの世界
コーチングとは/コーチとは/コーチが大切にしていること

2.受容と傾聴
受容とは/傾聴とは/ステイトコントロール/3つの聴くモード

3.ピットインカードを使ったコミュニケーション
伝え方 簡単6ステップ/勇気づけ/シャンパンタワーの法則

◉ なぜ2年間なのか—研修設計の考え方と実践記録

1年目:コーチング流コミュニケーションで信頼関係を高める
2年目:子どもと先生のためのコーチング流コミュニケーション
について、それぞれ具体的に研修の内容をお伝えします。

1年目:コーチングのあり方とコミュニケーションの土台を築く

コーチングを学ぶ際にまず大切なのは、「今の自分の状態を知ること」。
ワークを通じて先生方ご自身が、今の状態を確認するところから研修はスタートしました。

「原因論と目的論」では、問題が起きたとき「なぜ?」ではなく「どうしたい?」と問いかける視点への転換を体験。

「普通ってなんだろう」というワークでは、自分の「当たり前」が他者と異なることへの気づきを、笑いと驚きの中で実感していただきました。

特に、先生方から大きな反響を得たのが「3つの聴くモード」のワークです。
先生方が日常で「どのようなモードで他者の話を聴いているか」を体感することで、日常の子どもへの関わりを振り返る深い気づきが生まれました。

研修の最後に学ぶ「シャンパンタワーの法則」——「まずは自分自身が満たされることが、周りへの豊かな関わりにつながる」というメッセージは、教育現場に立つ多忙な先生方の心に静かに、確かに届きました。

1年目の研修で育まれる力
コーチングマインドの基礎・自己理解・傾聴の姿勢・コミュニケーションの土台

2年目: 受容と傾聴を深め、現場で使えるスキルへ

2年目は、1年目で育てた「気づき」を、より実践的なスキルへと深化させるステージです。
学習活動の軸を「自己の理解」から「他者との対話」へと移行させることで、生徒や同僚との関わりに、より具体的な変化をもたらすことを目指しました。

「コーチングの世界」では、コーチとはどんな存在か、何を大切にしているかを改めて整理。
「正解を教える指導者」ではなく「共に考える伴走者」としてのあり方を、先生方自身の言葉で確認し合いました。

「受容と傾聴」のセクションでは、ただ「聴く」のではなく、相手の感情や状態をまるごと受け止める「受容」の深さを体験的に学びました。

「ステイトコントロール」は、先生方ご自身が感情的に揺れた場面でも冷静に関われる力を養うための内容で、多くの先生方から「まさに今の自分に必要だった」という声をいただきました。

そして2年目の核心となるのが「ピットインカード」を使ったコミュニケーション。
「伝え方 簡単6ステップ」を通じて、生徒の気持ちを引き出す具体的なスキルを身につけていただきました。

「勇気づけ」と「シャンパンタワーの法則」で研修を締めくくり、先生方が自分自身を大切にしながら、子どもたちを力強く勇気づけていける在り方を、参加者全員で確認し合いました。

2年目の研修で育まれる力
受容する力・傾聴力・感情のセルフコントロール・ピットインカードを使った実践スキル

◉ 教員の皆様の変化(成果)

2年間にわたる研修を通じて、教員の皆様の言葉かけや関わり方に具体的な変化が見られました。

観点 Before After
聴き方 懸命に生徒の話を聞いていたが、なかなか理想の関係に近づけない 生徒に合わせた調節が身につき、信頼が築ける「聴き方」ができるようになった
言葉がけ つい指示する言葉が多くなり、そのつもりはないのに生徒を無意識にコントロールしていた 「どこまでできたの?」など、問いかける言葉が自然と出てくるようになった
関わりの
姿勢
自分の経験・意見から話し始める伝えることが多かった 共感し、受け止めてから自分の話をすることを意識できるようになった
自分自身
のケア
自分自身は後回しにして生徒優先と関わることが多かった 「自分を満たすことが豊かな関わりにつながる」という感覚が身についた

研修にご参加いただいた先生より

「生徒のために」と思いながら、知らず知らずのうちに自分の意見を押しつけ、コントロールしてしまっていたかもしれない——。

研修を通じて、そのことに初めて気がつきました。
これからはコーチングを意識した関わりに変えていきたいです。

という声をいただきました。

◉ まとめ

本研修は、先生方の中にもともとある「子どもたちのために変わりたい」という思いに寄り添いながら、コーチングという新しい視点と技術をお届けするものです。

ワークを通じて体感し、仲間と振り返り、日常の教室で実践していく。

その繰り返しの中で、先生方は少しずつ、自分らしいコミュニケーションの形を見つけていきます。

この2年間の経験が、これから先、迷ったときや行き詰まったときに、自分を支えるあたたかな感覚として残り続ける。私たちはそう信じています。
そして、その同じ感覚を、貴校の先生方にもお届けできることを願っています。

ご検討の段階で気になる点、ご質問などございましたら、いつでもお気軽にお問い合わせください。

プログラム導入事例一覧

日本親子コーチング協会が教育現場へコーチングを届ける「学校コーチングプロジェクト」が提供するプログラムは全国の様々な学校で導入いただいています。

教員向け研修
児童が安心して話せる関係を築く具体的な方法を学べたので、すぐ実践できました。
茨城県土浦市立土浦小学校 様
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教員向け研修
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児童向けプログラム
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茨城県石岡市立林小学校 様
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児童向けプログラム
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保護者向け講座
保護者と先生が同じ輪で子育てを考える時間になりました。
茨城県石岡市立林小学校 様
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保護者向け講演
コーチングとアドラー心理学の視点から、子どものやる気・自己肯定感・不登校への理解を深めました。
京都市小学校 PTA連絡協議会 はぐくみ委員会 様
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