学校コーチングプロジェクト

児童向けプログラム導入事例

「魔法の杖シリーズ」導入事例

【導入】茨城県・林小学校
【授業】魔法の杖シリーズ
【プログラム】児童向けプログラム

【導入事例】

茨城県 林小学校 様

学校コーチングプロジェクト茨城県小学校での出張授業の事例

自分たちの言葉で、想いをまっすぐに伝える子どもたちの姿がありました

学校コーチングプロジェクトの児童向けプログラムを導入いただいた、茨城県の林小学校様へ2年間の実施報告です。
具体的な内容やプログラムがもたらした成果についてお届けします。

実施プログラム:夢や目標を見つけ、日常に活かす「魔法の杖シリーズ」

◉ プログラム概要

対象学年小学3年生〜6年生
プログラム名魔法の杖シリーズ(2年間)
1年目テーマ
「魔法の杖を手に入れろ」(基礎・内面形成)
2年目テーマ
「魔法の杖を振りかざせ」(実践・社会性)
実施回数全8回(各年4回)
実施方法出張授業
教材ピットインカード
実施体制メイン講師1名+サポートコーチ

※「ピットインカード」とは、自分の今の気持ちや感情をイラストで可視化し、安心して自己開示できるように設計されたコミュニケーション&コーチング用のカード教材です。当法人オリジナル教材です。

プログラムが目指したもの(授業のねらい)

「学級の雰囲気を変えたい」「子どもが主体的に動くクラスにしたい」—そんな思いを持つ林小学校の先生方と共に、このプログラムを設計しました。

子どもたちの中には、まだ言葉になっていない願いや、そっとしまわれた想いがあります。
その小さな声に光を当て、「自分で選び、自分で進む力」を育むことを目的としています。

安心して話せる場の中で、自分を見つめ、言葉にし、仲間と応援し合う。
その一つひとつの体験が、やがて「自分は大丈夫」という感覚と「信頼できる仲間がいる」という感覚へと育っていきます。

知識を教え込むのではなく、子どもたちが自分らしく在る土台をつくること。
それが2年間の一貫した授業のねらいでした。

◉ プログラム構成(授業内容)

毎回の授業は「①ピットインカードによる気持ちの確認 → ②ゴール設定とシェア → ③振り返り」という共通の流れを導入しました。
見通しを持てる同じ流れで授業を展開することにより、クラス内で「安心安全な環境(心理的安全性)」が確保されます。
子どもたちは次に何が起こるかを予測できるため、外側の状況に過度な緊張を感じることなく、自然と「自分の内側に意識を向ける習慣」を身につけていくことができます。

授業の流れ

①ピットインカードによる気持ちの確認
②ゴール設定とシェア
③振り返り

年間カリキュラム(全8回)

1年目:基礎・内面形成
第1回:信頼関係づくり/全体ゴール提示/ルール共有
第2回:夢の描き方(ウォルト・ディズニーの思考法を活用)
第3回:応援される自分・信頼される在り方
第4回:自信の育成/勇気づけ/関係性づくり
2年目:実践・社会性
第5〜8回:コミュニケーション実践/グループ活動/プレゼンテーション

◉ 2年間の取り組み

1年目:自己理解と心理的安全性の構築

1年目は、「安心して自分を表現できる土台をつくること」を中心に授業を組み立てました。
心理的安全性が確保されてはじめて、子どもたちは自分の気持ちや考えを言葉にできるようになるため、「ここなら大丈夫」と感じられる関係づくりからスタートしました。
_________

担当講師に加えて毎回サポートコーチが教室に入る体制で授業を行いました。
コーチの特徴は答えを教えないことです。

コーチが「いいね!」と承認し、「どう思う?」「本当はどうしたい?」と問いかけます。
児童の気持ち…それはネガティブな気持ちも含め、まず受け止め、その奥にある本当の願いを丁寧に引き出していきます。

ピットインカードで「今の気持ち」と「なりたい気持ち」を確認する作業を繰り返すうちに、子どもたちは自分を俯瞰して見る力の土台を育てていきました。

そして投げかけた問い——
もし魔法の杖があったら、どうしたい?

最初は「できない」「わからない」とつぶやいていた子も、回を重ねるうちに少しずつ言葉を持ち、自分の気持ちを誰かに届けようとし始めます。
夢を語ることが難しかった子にとって、これが『夢』への確かな一歩になりました。

口ぐせだった「どうせ……」が、いつの間にか減っていく。
仲間からの勇気づけや、コーチとの対話を通して、「こんな自分がいい!」と思える瞬間が少しずつ生まれていきました。

1年の終わりには、小さくても確かな「自信」の灯りが、それぞれの中にともっていました。

1年目で育まれる力
自己理解・感情の言語化・心理的安全性の感覚・自己肯定感の芽生え
学校コーチングプロジェクト茨城県小学校での出張授業の事例

2年目:対話・協働・当事者意識の実践

2年目は、1年目で育てた「自己表現の土台」を、協働・実践の場へと広げるステージです。
学習活動の中心を「個の内面」から「集団の中での自己」へと移行させることで、社会性と当事者意識を育みました。
_________

軸に据えたのは「林小学校をより良くするには?」という問いでした。

子どもたちから出てきた5つのテーマの中から1つを選び、同じテーマを選んだ仲間と一緒に、最終日の発表に向けて自分たちで考え、形にしていく。
そんな取り組みです。

1年目で育てたベース(気持ちを言葉にする・聴き合う・承認し合う)を土台に、話し合うこと、意見の違いをまとめていくこと、そして「失敗はない」という感覚を体感することを目指しました。

サポートコーチが子どもたちの輪に入り、対話を重ねながら伴走。
受容・承認・問いかけを行うことで、子どもたちの「やってみたい」「こうしたい」という思いを具体化し、内側から湧き上がる意欲を行動へとつなげていきました。

発表形式は完全自由。
劇やプレゼン、模型づくりなど、どの表現にも子どもたちの想いと工夫が込められています。

困っている人がいたら助ける」というシンプルな約束のもとで、子どもたちは自然と手を差し伸べ合い、一人では届かなかったところへ、仲間と一緒に近づいていきました。
大人もひとりの挑戦者として場に立ち、うまくいかない姿や未完成な部分をあえて見せるようにしました。
それによって「上手くできなくても大丈夫!」というメッセージを、言葉ではなく態度で届けました。

2年目で育まれる力
他者理解・対話する力・協働する力・主体性・当事者意識

◉ 子どもたちの4つの変化(成果)

2年間のプログラムを通じて、児童の言動に具体的な変化が観察されました。

観点 Before After
発言
言語化
「どうせ…」「わからない」が口ぐせ。
気持ちを聞かれても黙ってしまう児童が多かった。
「こうにしたい」「自分はこう思う」と、自分の言葉で気持ちや考えを伝えられるようになった。
行動
主体性
活動への参加が受け身。
教師の指示待ちが目立つ。
自分の意思で手を挙げ、グループをまとめる役割を引き受ける姿が増えた。
対人関係 意見が違う場面で黙り込む・場の空気に合わせることがほどんどだった。 友達の考えを受け止めながら、自分の思いを伝えようとする姿勢が育った。
クラスの
雰囲気
発言を躊躇する姿が多かった。 「いいね!」「ナイスチャレンジ!」という言葉がクラスに自然に広がった

最終発表の日。
自分たちの言葉で、想いをまっすぐに伝える子どもたちの姿がありました。
それは、2年間「いいね!」と承認し合ってきた積み重ねが、確かに実を結んだ証です。

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◉ 担任の先生との協働について

このプログラムの中心にあったのは、コーチと協力して取り組んでくださった担任の先生の存在です。

子どもたちのことを一番よく知っているのは、日々向き合っている先生方。
私たちコーチは「外から来た存在」だからこそ届けられるものがある一方で、子どもたちの変化を日常につなげていくのは、やはり先生方の関わりです。

プログラムの中では、私たちが大切にしているコーチングの「いいね!」や「どう思う?」といった問いかけや承認の関わり方を、ひとつの実例として自然な形でお見せ自然な形でお見せすることを意識しました。
普段の声かけのちょっとしたヒントにしていただきたい、そんな願いを込めて毎回の出張授業をしてまいりました。

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◉ まとめ

本プログラムは、子どもたちの中にもともとある力に気づき、それを信じて使っていく経験を重ねていくものです。

コーチングのスキルとコーチたちのあり方に触れた子どもたちは、自分の声を聴き、仲間と語り合い、行動していく。
その循環の中で、子どもたちは少しずつ、自分の人生の担い手になっていきます。

この2年間の経験が、これから先、迷ったときや立ち止まったときに、自分を支えるあたたかな感覚として残り続ける。私たちはそう信じています。
そして、その同じ感覚を、貴校の子どもたちにもお届けできることを願っています。

ご検討の段階で気になる点、ご質問などございましたら、いつでもお気軽にお問い合わせください。

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日本親子コーチング協会「学校コーチングプロジェクト」が提供するプログラムは全国の様々な学校で導入いただいています。

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